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ESXi単体でバックアップ・リストア(vSphereCLIを使わずに)する方法

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本記事対象者
ESXi単体でバックアップ・リストア(vSphereCLIを使わずに)する方法について知りたい方

ども。あいしんくいっと(@ithinkitnet)です。

ESXi構成情報のバックアップ・リストア方法を調べたら、vSphereCLIを使ったものばかり。
ただ、vSphereCLIを使うとなると環境を用意する必要があるため、ちょっと面倒。

ithinkit

vSphereCLI入れたり、環境整えるの面倒だし、ESXi単体でバックアップ・リストア出来ないかなぁ?

って調べてみたところ、vim-cmdを使うことでESXi単体でバックアップ・リストア出来たので手順をメモメモ。

注意

ESXiへSSH接続可能な状態であること

ESXi構成情報のバックアップ・リストアのざっくりとした流れは以下の通り。

STEP.1
バックアップ
構成情報データのバックアップ
構成情報バックアップデータのダウンロード
STEP.2
リストア
構成情報バックアップデータのアップロード
構成情報バックアップデータのリネーム
メンテナンスモードへ変更
構成情報のリストア
再起動後

では、ESXiのバックアップ・リストア手順をそれぞれ見ていきましょう。

注意
構成情報バックアップはESXiバージョンアップ後のリストアには使用出来ません
あくまで同一バージョンのみのリストアに利用可能です

ESXiをバージョンダウン(ダウングレード)したいならこちら。
ESXiをバージョンダウンする2つの方法

ESXi構成情報のバックアップ

バックアップコマンド

vim-cmd hostsvc/firmware/backup_config
Bundle can be downloaded at : http://*/downloads/5203c757-0f83-d6de-c16c-469c97f2e01b/configBundle-esxi67.tgz
補足
*の部分を対象ホストのIPアドレスに変更し、任意のブラウザで構成ファイルをダウンロード。

構成情報ダウンロード

http://192.168.11.240/downloads/5203c757-0f83-d6de-c16c-469c97f2e01b/configBundle-esxi67.tgz

ESXi構成情報のバックアップデータをダウンロード。
configBundle-esxi67

ESXi構成情報のリストア

事前にバックアップしたESXi構成情報をリストア対象のESXiホストへアップロード。

コマンド実行例

scp configBundle-esxi67.tgz root@192.168.11.240:/tmp
Password:
configBundle-esxi67.tgz                                           100%   12KB   1.9MB/s   00:00

[root@esxi67:/tmp] ls
configBundle-esxi67.tgz  probe.session            vmware-root
[root@esxi67:/tmp]

メンテナンスモードへ変更

リストアするには対象のESXiホストをメンテナンスモードに変更する必要があります。
次のコマンドを実行して、ホストをメンテナンス モードに切り替え。

コマンド

esxcli system maintenanceMode set --enable=true

メンテナンスモードになったことを確認

コマンド

esxcli system maintenanceMode get
Enabled

構成ファイル名を変更

バックアップ時に取得した構成ファイル名から、ホスト名を削ったファイル名に変更。
(何故か、「configBundle.tgz」にリネームしないとリストア出来なかった)

コマンド

mv /tmp/configBundle-esxi67.tgz /tmp/configBundle.tgz

Esxiホストでアクセス可能な場所にバックアップ構成ファイルをコピーし、次のコマンドを実行
(構成ファイルはホストの /tmp ディレクトリにコピー)

コマンド

vim-cmd hostsvc/firmware/restore_config /tmp/configBundle.tgz
Connection to 192.168.11.240 closed by remote host.
Connection to 192.168.11.240 closed.

リストアが完了すると、自動でESXiに再起動がかかる。

ESXi再起動後、バックアップした構成情報から正常にリストアされていることが確認出来た。
HostClientからみたESXi


vim-cmdを利用することでESXi単体でバックアップ・リストア出来ることが分かりました。
同一バージョンでしか使えないという制限はあるものの、「vSphereCLIとか、別途インストールするの面倒」といった方にはvim-cmdを利用することをオススメしたい。

ithinkit

vim-cmdでESXi単体バックアップ・リストア出来る!

覚えておきましょう。

以上、あいしんくいっとでした♪( ´▽`)

2 COMMENTS

コンちゃん

こんにちは 教えてください
VMware ESXi 7.0.2上にVMware vCenter Converter Standalone Clientを使ってWindows10をESXi上で動かし使っています。
こちらの記事にあります操作でユーザーデータなどもすべてバックアップできるのでしょうか?

返信する
あいしんくいっと

こちらの記事でバックアップ出来るのはESXiの構成情報のみです。ユーザーデータがWindows10を指すのであれば、仮想マシンのデータはデータストアに格納されますので別で取得する必要があります。
仮想マシンはOVF等を使ってバックアップするのが簡単で良いかと思います。

ESXi6.7のHostClientでOVA(OVF)インポートする方法
https://i-think-it.net/esxi67-hostclient-ova-import/

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