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WindowsServer2012R2におけるDHCPサーバ構築手順

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本記事対象
WindowsServerにおけるDHCPサーバの構築手順が知りたい方

ども。あいしんくいっと(@ithinkitnet)です。

ひと昔前だと、端末ごとに固定IPを割り振って管理する方法が一般的でしたが、スマホやタブレットといった個人デバイスの爆発的な増加に伴い、DHCPを使って動的にIPアドレスを割り振って管理することが多くなってきました。
というワケで今回は「WindowsServer2012R2でDHCPサーバを構成する方法」について書いておきたいと思います。

WindowsServer2012R2でDHCPサーバを構成する

DHCPを構成する上で考慮が必要なこと

WindowsServer2012R2でDHCPサーバを構築するのは簡単ですが、あらかじめ検討しておく項目があります。
それは、

  • 払い出すIPアドレスのスコープレンジ(範囲)
  • 除外IPアドレスの把握

です。

特に除外すべきIPアドレスはあらかじめ確認しておかないと、「IPアドレスの競合」が発生して厄介なことになりかねません。

例えば、固定IPアドレスを割り当てている機器があるセグメントに対して、DHCPを使ってしまうとIPがバッティング(競合)してしまいます。
こういう場合、DHCP除外設定をしておくことで割り当て対象から外しておくと競合を防ぐことが可能です。

今回はIPアドレスレンジが192.168.11.230~240、除外IPアドレスが192.168.11.235としてDHCPを構成してみたいと思います。

DHCPサーバ機能の追加

サーバマネージャを起動し、「役割と機能の追加」をクリックします。
サーバマネージャ「役割と機能の追加」
「役割ベースまたは機能ベースのインストール」が選択されていることを確認し、「次へ」を押下します。
役割ベースまたは機能ベースのインストール
対象サーバが選択されていることを確認し、そのまま「次へ」
対象サーバの選択
「DHCPサーバ」にチェックします。
「DHCPサーバ」にチェック
「機能を追加」をクリック。
DHCPサーバに機能を追加
そのまま「次へ」
機能の選択
そのまま「次へ」
DHCPサーバー
任意で「必要に応じて対象サーバを自動的に再起動する」にチェックし、「インストール」を押下します。
必要に応じて対象サーバを自動的に再起動する
DHCP機能のインストール処理が完了するまでしばらく待ちます。
インストールの進行状況
「~正常にインストールが完了しました。」と表示されることを確認し、「閉じる」を押下します。
正常にインストールが完了しました
画面右上のフラグマークを選択し、「DHCP構成を完了する」を押下します。
DHCP構成を完了する
そのまま「次へ」
インストール後の構成ウィザード
対象サーバのユーザ資格が選択されていることを確認し、「コミット」を押下します。
承認
それぞれの項目が「完了」となっていることを確認し、「閉じる」を押下します。
要約
以上でDHCPサーバの機能追加は完了です。
フラグマークをクリックして状態が完了となっていることを確認しておきましょう。
DHCPサーバーの構成が完了しました

DHCPサーバのスコープ構成

画面右上の「ツール」にて「DHCP」を押下します。
DHCP
ドメインを展開し、[IPv4] 右クリック – [新しいスコープ]を押下します。
新しいスコープ
そのまま「次へ」
新しいスコープウィザード
作成するスコープに対して「任意の名前、説明」を入力します。
任意の名前、説明を入力
IPアドレスの範囲として「任意のアドレス範囲、サブネット」を入力します。
(ここでは「192.168.11.230~192.168.11.240」とします)
任意のアドレス範囲、サブネット
除外するアドレスの範囲に「除外したいIPアドレス」を指定します。
(ここでは宣言通り「192.168.11.235」を除外IPとします)
除外するアドレスの範囲
リース期間を設定します。
(デフォルトは8日、そのままとします)
リース期間
任意ですが、ここでは「今すぐオプションを構成する」を選択します。
今すぐオプションを構成する」
割り当てるルーター(デフォルトゲートウェイ)を指定します。
割り当てるデフォルトゲートウェイ
割り当てるドメイン、DNSを指定します。
割り当てるドメイン、DNS
WINSサーバを指定する場合は入力が必要ですが、使用しないのでそのまま「次へ」
WINSサーバを指定す
スコープ作成後のアクティブ化を選択します。
問題なければそのまま「今すぐアクティブ」で進めます。
スコープのアクティブ化
以上でDHCPスコープの作成は終了です。
新しいスコープウィザードの完了

DHCPでIPアドレス取得確認

では、クライアントでIPアドレスが取得出来るか確認してみます。
アドレスプールが正常に設定されていることを確認しておきます。
DHCPのアドレスプール

注意

同一セグメント上にDHCPサーバが混在する場合は挙動がおかしくなる可能性があるので注意してください

ここではWindows7で確認してみます。
クライアントのNW設定が「IPアドレスを自動的に取得する」「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」であることを確認します。
NW設定
DHCPサーバにてアドレスがリースされていることを確認します。

アドレスのリースにて、IPアドレスが正常に付与されていることが確認出来ました。
アドレスのリース
クライアント側でもIPアドレス他の情報取得出来ていることが確認出来ました。
DOSでIPアドレス取得確認


以上がWindowsServer2012R2でDHCPサーバを構成する手順になります。
クライアント側で正常にIPアドレスが取得出来ない場合には、コマンドプロンプトで「ipconfig /release」「ipconfig /renew」といったコマンドを試してみて下さい。

DHCPのサーバオプションで特定スコープからのみ除外する方法
WindowsServer2012R2のDHCPでサーバオプションを特定スコープからのみ除外する方法

以上、あいしんくいっとでした( ..)φメモメモ

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