この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
ども。あいしんくいっと(@ithinkitnet)です。
phpを5.6から7.0にアップグレードすると、WordPressのパフォーマンスアップが期待されるというのを知り、
WordPressで利用しているphp(php-fpm)のバージョンを5.5から7.0にアップしてみたいと思います。
「もし、php5.6から7.0にバージョンアップしてWordPressが動かなくなったら、どうしよう・・・。」
という不安はあったので検証環境で一通りテストしてから実行することにしました。
phpをバージョンアップするには「一時的にブログを停止」する必要があるので二の足を踏んでいたのですが、頑張ってみたいと思います。
環境は以下の通りです。
OS: CentOS Linux release 7.1.1503 (Core)
WordPress: 4.5.1
Nginx: nginx/1.9.9
PHP: 5.6.16
MariaDB-server-10.1.10-1
クリック可能な目次
WordPressでphp5.6からphp7にアップグレードする方法
php5.6から7.0へバージョンアップの流れ
作業の流れとしては以下の通り。
1. nginx,php-fpm,MariaDB停止
2. php削除
3. php7.0及び必要パッケージ導入
4. php-fpmの設定ファイル戻し
5. nginx,php-fpm,MariaDB起動
phpは削除しなくてもアップデートされるらしいのですが、今回は削除することにしました。
nginx,php-fpm,MariaDB停止
では、nginx,php-fpm,MariaDBをそれぞれ停止します。
# systemctl stop nginx && systemctl stop php-fpm && systemctl stop mysql
php削除
phpを削除します。
# yum remove php-*
php7.0及び必要パッケージ導入
導入する前にパッケージが存在することを確認します。
# yum info --enablerepo=remi,remi-php70 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-fpm php-mysql
導入パッケージが表示されない場合は下記を参照し、必要なレポジトリを追加してください。
参考 CentOS6/CentOS7にPHP5.6/PHP7をyumでインストール
php7.0及び必要パッケージ群を導入します。
# yum install --enablerepo=remi,remi-php70 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-fpm php-mysql
Servers@VPSの場合、以下のオプションを付与しないとエラーになりますが、”動作保証対象外”となるらしいので自己責任で行ってください。
–skip-broken
php-fpmの設定ファイル戻し
php7.0へバージョンアップすると、php-fpmの設定が「www.conf.rpmsave」へとバックアップされた状態になりますので、
元のファイルへリネームしておきます。
# mv /etc/php-fpm.d/www.conf.rpmsave /etc/php-fpm.d/www.conf
これを忘れるとphp-fpmの起動に失敗します。
nginx,php-fpm,MariaDB起動
nginx,php-fpm,MariaDBをそれぞれ起動します。
# systemctl start nginx && systemctl start php-fpm && systemctl start mysql
php7.0へバージョンアップ確認
無事php7.0にバージョンアップされたことを確認します。
[root@dti-vps-srv734 ~]# php -v
PHP 7.0.6 (cli) (built: Apr 27 2016 20:01:43) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group
Zend Engine v3.0.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies
php7.0に無事バージョンアップされました。
さらにWordPress表示・動作にも問題ないことを確認します。
いかがでしたか。
php5.6から7.0にバージョンアップしたことにより、WordPressの基本動作が早くなったように感じてます。
(例えば、管理コンソールがキビキビ動くようになった気が・・・)
古いphpをお使いの方はphp7.0にバージョンアップされることをオススメします。
ただし、ServersMan@VPSのCentOS7はphp7に対応していなかった・・・。
これは非常~~~に残念というか、正直参りました><;
自宅検証環境のCentOS7上では上に挙げた手順でphp5.6から7.0にすんなりバージョンアップ出来たので、意気揚々とServersMan@VPSのCentoS7に同様の手順を適用してみたのですが、何度やってもphp-fpmのインストールに失敗して切り戻すことも出来なくなり、結局環境作り直しという最悪の事態に陥りました。。。
色々と調べたところ、ServersMan@VPSのCentOS7には不具合があるらしく、どうやらphp7(php-fpm)のインストールに失敗するらしいです。
通りで以下のエラー出るはずだわ・・・。
エラー: systemd conflicts with initscripts-9.49.17-1.el7_0.1.x86_64
問題を回避するために –skip-broken を用いることができます。
まさに下記で言及されている通りの症状でしたね。
参考 [ServersMan@VPS]CentOS7でPHP-FPMが使えない
で、仕方ないのでCent6にダウングレードし、php7に切り替えることには成功したのですが、┐(´д`)┌ヤレヤレ
参考 ServersManでNginx+PHP7+MariaDBをインストール
ServersMan@VPShは安くてコスパがいいだけに、一刻も早くこの障害が解決されることを願ってます。
以上、あいしんくいっとでした(‘◇’)ゞ