ども。あいしんくいっと(@ithinkitnet)です。
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いつの頃からか、Windowsサーバのユーザに設定すべきパスワードには複雑性を持たせないといけなくなりました
ローカルユーザーだけの話であればローカルグループポリシーを弄れば良いのですが、ドメイン参加しててGPOで制限されている場合はちょっと厄介。
GPO制御がかかってると、グレーアウトして無効に設定出来なかったり・・・。
でも、事情により複雑性を無視した簡易なパスワードを設定せざるを得ない時もあります。
という訳で今回は、「GPO(グループポリシーオブジェクト)でパスワードの複雑性を強制されている環境で簡易なパスワードを設定したい時の手順」について書いておきたいと思います。
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GPO回避して簡単なパスワード設定する方法
手順の流れは以下の通り。
では、詳細な手順を見ていきましょう。
1. 継承をブロックしたOUの作成
グループポリシーの管理にて、「継承のブロック」にチェックしたOUを作成。
継承をブロックすることで、このOUに所属するオブジェクトはグループポリシー適用外となります。
2. 継承ブロックしたOUへ移動
ActiveDirecrotyユーザとコンピュータを起動し、パスワード変更対象となるサーバオブジェクトを、継承ブロックしたOUへ移動させる。
3. グループポリシー強制適用(パスワードポリシー無効化)
対象サーバにてグループポリシーを適用するため、以下のコマンド実施。
gpupdate /forceを実行
C:\Users\administrator>gpupdate /force
ポリシーを最新の情報に更新しています...
コンピューター ポリシーの更新が正常に完了しました。
ユーザー ポリシーの更新が正常に完了しました。
C:\Users\administrator>




グループポリシーが適用されなければ、OS再起動
4. ローカルパスワードポリシー無効化
ローカルグループポリシーエディタを起動し、パスワードポリシーを無効化。




これでパスワードの複雑性を無視したパスワードが設定可能な状態となりました。




5. パスワード変更
パスワードの複雑性を無視したパスワードを設定することが可能となったので、net userコマンドなどで簡易なパスワードへ変更を行います。
6. ローカルパスワードポリシー有効化
簡易なパスワードを設定したので環境を元に戻します。
ローカルグループポリシーエディタを起動し、パスワードポリシーを有効化。




7. 元のOUへ移動
継承ブロックしたOUへ移動したオブジェクトを元のOUへ移動し、パスワードポリシーを有効化。
8. グループポリシー強制適用(パスワードポリシー有効化)
gpupdate /forceを実行
C:\Users\administrator> gpupdate /force
ポリシーを最新の情報に更新しています...
コンピューター ポリシーの更新が正常に完了しました。
ユーザー ポリシーの更新が正常に完了しました。
C:\Users\administrator>
グループポリシー適用されなければ、OS再起動。
開発環境だったり、既存システムとの兼ね合いで簡易なパスワードを設定せざるを得ない場合も考えられるので、グループポリシーを回避した簡易パスワード設定手順も覚えておきましょう。
以上、あいしんくいっとでした(*’▽’*)